キモヲタがリア充の祭典、ROCK IN JAPANに参加した話【オチなし注意】

   

突然ですが、『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017』に参加してきました。
ええっ!?ロッキンってガチ兄さんみたいなクソキモヲタみたいな人も参加しちゃうの!?
そうなんです、今回はクソキモヲタがロッキンに初参戦しちゃったしょうもないお話です。

ウェイでナイスな一般人が参加するイメージしかなかった夏フェスですが、
今年はマクロスΔワルキューレが出演とのことで、もうこれは行かねば!とチケットを取った次第。
ワルキューレは2ndライブを大成功させたにも関わらず今後の去就が一切不透明だったため、5人揃ってのライブはあまりにも貴重で、
だからこそ僕のようなキモヲタが、ウェイでナイスな一般人に混ざって夏フェスに行くことになったのです。

ロッキン前からワルキューレ熱が高まりすぎて、仕事を終えた金曜の夜から徹夜で歌マクロスをプレイし倒した後、
土曜にはAqoursの名古屋公演へと飛んで行き、そして日曜には東京まで戻って、そこからロッキンへと向かう超弾丸ハードツアーを敢行。
あれだね、俺まだ24歳だからギリ行けるけど、30超えたらたぶん無理だねこれ。全身がいてぇもんね。
東京から最寄りの勝田駅までは特急で一本。移動は楽チンでした。
が、しかし、ここから悲劇は始まるのです。

特急で隣に座った一般人のウェイソイヤナイスピーポー(女性)から早速、アウェイの洗礼を浴びせられます。
僕の隣のウェイソイヤナイスピーポー(女性)は、女の子三人組でロッキンに参加するようで、
僕らの前の席に、そのお友達の二人が座っていました。
そしてあろうことか、その特急電車の座席は、くるっと回転させて四人席にすることが可能でした。
結果、僕の隣のウェイソイヤナイスピーポー(女性)は座るやいなや、
「椅子、回転させてもいいですか?」と僕に聞きやがり、女の子三人席に僕一人が相席する形になったのです。
いや、マジでふざけんな。
マジ、ウェイソイヤ女ピーポー、相席屋で「今回はウチらが持つから一緒に飲も?」みたいなノリで回転させやがって。
まあ一緒に飲むどころかそれ以降一言も喋ってないんですけどね!!!
彼女の行動があまりにも怖すぎて、僕はワルキューレの曲をガンガンかけながら寝たふりを続けましたが、
彼女らが今日どうやって会場を周るかや、ネイルを見せ合いっこする様子まで脳みそにバッチリ刻み込まれており、
全然寝たふりすらできてねえことに気付きました。
マジ涙目爆発音。

そんなこんなで最寄りの勝田駅に着いて驚いたのが、人の流れのスムーズさ。
駅から徒歩で向かうのは難しく、基本的にバスで移動するんですが、
会場までのバスが無限に湧いており、会場入りがコミケとかに比べて超イージーモード。勝ち。完勝。余裕。
オタクってやっぱり厳しい環境に身を置いてるんだなとしみじみしてしまいました。

バスに乗ってる最中、僕の隣にいた二人組の男子大学生がずっと恋バナをしていました。
オタクは基本、ライブ前に集まったら推しの話しかしないのに、
ウェイソイヤはライブ前にも関わらず恋バナを繰り広げやがります。
どうやらその二人は大学3年生で、本当は彼女と来たかったんだけど別れただの、付き合った子がメンヘラだっただの、他人の彼女の評価をし始めるだの、
同じ日本国で、どうやって育ったらそんなにも学生時代から素人の女の子と接点を持って、ペチャクチャお喋りできるのでしょうか。
無限に死にたくなりました。
思えば僕は生まれてこのかた、一般人が遊びに行くようなライブに行ったことがなく、この日は周り全部敵でした。ツレェ。
オタクってマジでキモいしクソだなと思う反面、どれだけ自分に安心感を与えてくれる存在なのだろうと、
初めてオタクに感謝の気持ちが湧いたのも、ロッキンに行ったからこそです。
バスを降りる頃には、一人のキモヲタの精神は無事、ズタボロに引き裂かれていました。

しかし、

しかし!

目の前に広がる「国営ひたち海浜公園」の光景に、一瞬にして僕のテンションはぶち上げマックスと相成り、体力は回復しました。
そこには、まさに夏フェスの真髄が目の前に広がっていたのです。

一歩公園に足を踏み入れてからは、周りの景色全てが新鮮で、もう歩いてるだけで楽しい。
一人で歩いてるだけで、むちゃくちゃ楽しい。
フェスってこんなにフリーダムに公園内プラプラ歩いて、好きなアーティストの元に行って曲聴くんだな、すげーわ!

あれ?でもちょっとこの光景、就活の合同説明会に似てない?
でかいスペースに会社が集まって、好きなところに僕らがプラプラ足運んで…
え!!!???なんで就活ってあんなにクソつまらなかったんだろう!!!???

超広大な土地に、大小さまざまなステージが7つも用意されており、
ワルキューレはその中でも小さいステージでの公演でした。

ワルキューレの出番は11:45~ということで、日頃鍛えたオタク競歩でBUZZステージへ。

ところが10:00頃に着いてみてもステージはガラガラで、最前に張り付く謎の精鋭がほんのすこし見られるくらい。
人の入れ替わりも激しいらしく、必死こいて前につけなくても十分に近くにいける仕様でした。
ロッキン、なんて平和なんだ。ありがとう世界。

10:25になって、モノブライトの出口博之さんによるDJタイムが始まり、いよいよ夏フェスっぽくなってきた!!
あとで知ったんですけど、モノブライトって銀魂の「アナタMAGIC」の人だったんだね!
星野源の「恋」とか、モーニング娘。の「LOVEマシーン」とか、ウルフルズ「ガッツだぜ!!」とか、トラジ・ハイジの「ファンタスティポ」とか、結構知ってて盛り上がれるんすよ、これが。
このDJタイムには、明らかにワルキューレ目当てじゃない一般ウェイソイヤも混ざってたので、オタクと一般人の夢のDJコラボタイムがヤケに熱かった。
一般人のすごいのは、星野源の「恋」とか皆ガッツリ踊りやがるんだよね。オタクそんなんできひんやん。
たぶん奴らはあれだね、普段の生活で覚えて披露する機会とかが多いんだろうね。格の差を見せつけられた気がしたよね。
でも終盤にFIRE BOMBERの「突撃ラブハート」(マクロス7)が流れた時、オタクめっちゃ盛り上がって一般人盛り下がってたのは本当に笑った。
ワルキューレのオタク、あの時は一般人より輝いてたぞ。

そしてお待ちかね、超時空ヴィーナスの登場です!!!
もうね、言葉失った。
ずっと見たかった5人が、すぐ目の前にいる事実に。

---飛べる

愛の(愛の)

kissで(kissで)

最果てへlink

うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!
いきなり始まりやがったー!!!!!
「絶対零度θノヴァティック」!!!!!

え!!!!!もう!!!!!?????

ん???

ワルキューレの表情が崩れないぞ?

真面目な顔つきだ。

これは、

リハか…?

あ、西田望見さんがフリの確認した。

リハだわ。

リハだ。

生リハだ!!!!!

ありがてぇ!ありがてぇ!

♪♪♪♪♪一度だけの恋なら 君の中で遊ぼう

うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!

今度は「一度だけの恋なら」の公開リハ!!!!!

そんなワルキューレのセットリストは以下の通り。

【ROCK IN JAPAN 2017 マクロスΔワルキューレ セットリスト】

1.恋! ハレイション THE WAR
2.Absolute 5
3.いけないボーダーライン
4.一度だけの恋なら
5.絶対零度θノヴァティック
6.ワルキューレがとまらない

まさにロックフェスにふさわしいラインナップで大満足でした。
ライブ中はオルスタで揉みくちゃでしたが、まあそれもたまにはいいかなということで。
一応サイリウム持ってったんですが、
ロッキンでは不要でしたね。拳で語れってやつです。
一般人がライブでよくやってるあのスタンダードな手の動きをやってきましたよ。

それにしてもワルキューレ、なんだろうな、もう技術とか、演出とか、そういう次元はとっくに超えて、
歌ってくれたらとにかくもう全てがありがとうという領域に僕の中では達していて、
彼女たちの少ないライブの一つ一つが心に響き続けていて、
よりその時間を大切に、大事にしようと、僕も、僕らも、そしてもちろんワルキューレも想ってくれているんだろうなと感じました。

そんなマクロスΔ、劇場版製作決定だそうで、本当にめでたい。
実はこの発表、ロッキンのステージでは全く触れられず、ライブ終了後に公式ツイッターが発表するという。
いや、なんでライブ中に言わんねん!!!
ある意味で超ロックだよ!!!

ワルキューレは、もっともっと評価されるべきだと僕は思っています。
2ndライブの映像がニコ動でバズって、ワルキューレってすげえじゃんって声も本当に増えました。
もちろん違法アップロードだし、認めてはいけないことだけど、そんな僕も昔、YouTubeでアニサマの映像を見て、ここに絶対行こうと決めた時期がありましたし、
今日だけはここで書かせてください。
彼女たちの歌やダンスは本物です。
あとは多くの人に知ってもらうだけです。
マクロスΔの劇場版が、マクロスΔそのものを爆発的に飛躍させてくれるものになると信じて、
そして、ワルキューレがもっともっと多くのオタクから支持されるユニットになると信じて。

ワルキューレで全体力を使い果たした僕は、徐々に日差しが照りつける公園で寝転がり、しばらく死んでました。

https://twitter.com/otonokigachi/status/894044276186685440

もう少し日照りなければめちゃくちゃ気持ちいいんだろうに、いかんせん暑すぎて2分も眠れません。地獄だ…。

お昼はプラーッと公園を散策して、しらす丼を食べました。

うーん!ジャンキー!フェス飯!
他にも色々食べたかったんですけど、混みまくってて断念!
もっとフェス飯食べたかった!
あれですね、ディズニー行った時と同じ感覚です。
飯にどんどん金使いたくなっちゃうあれです。

フェス飯を食べてる時にふと、周りが一般人だらけで、

オタク現場はなんでオタクしかいないんだろうと訳の分からないことを考え始め、
結論という結論も出ないまま、一般フェスとオタク現場の清潔感の差に絶望し、
なんでだなんでだと頭を抱えるキモヲタこと僕。

オタク現場にしか行かなすぎて、
こんなにも音楽を楽しむ一般人がいるんだなと、
謎のショックを受けました。
拠り所のないキモヲタがアニメや声優やライブにハマって、
拠り所のある一般人はこういうの片手間にペイペイ!って感じであって欲しかった。
けど、皆楽しそう。ああ、キモヲタって存在、なんなんだろう。神様はどうしてキモヲタを産んだのでしょう。

と、次々とカルチャーショックを受けまくり、頭に負えなくなったので、思考停止して、再びBUZZステージへ。

次のお目当はOLDCODEX!

セットリストはこちら。

【ROCK IN JAPAN 2017 OLDCODEX セットリスト】

1.Reminder
2.Physical
3.Where'They go?
4.WALK
5.カタルリズム
6.Rage on
7.Lantana

いやー!熱い!熱かった!
OLDCODEXに関しては後ろの方で僕は見ていて、一人でめっちゃヘドバンしたり身体動かしてました。楽しすぎた!!
アニサマにも出なくなっちゃったけど、久々に黒バスの曲とか聴いて、やっぱアニソンフェスにいてほしいなと心から思いましたね。
あと、OLDCODEXファンの女の子達のヘドバンがとても良かったです。
ワルキューレTシャツのオタクも見受けられて、同志よ…と心の中で握手を求めてましたよ。

途中、暑さと疲れで意識失ってたのもあり、
結局ちゃんと聴いたのはワルキューレとOLDCODEXだけだったんですが、フェス全体の雰囲気とか本当に最高だったし、
推し以外の時間は適当にゴロゴロするのもOKだし、基本インドアな僕にこういうのはぴったり合うなと思いました。ただ、暑さ、てめーだけは許さねえ。

そして帰り道、一番でかいステージで、ゆずが歌ってるじゃないですかー!!!
しかも「虹」!
越えてー!越えてー!越えてー!
のやつ!!!
なんかもう感動しちゃった。
こんな豪華なお見送りある?
こんなちっぽけなキモヲタをゆずさんが見送ってくれてる感を勝手に受けて、
充実した気持ちで帰りましたとさ。

おしまい。

つーか俺、ツイッターのアカウント持ちすぎだろ。




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