【Aqours 1stライブレポート】これが、Aqoursだ。【ラブライブ!サンシャイン!!】
2017/03/18
μ'sとAqours、箝口令が敷かれているなと感じたのはいつ頃だっただろうか。
自分のツイッターを遡ると2016年の年明けごろには、どうやら僕は明確にそう感じていたらしい。今思うと「ラブライブ!サンシャイン!!」のテレビアニメではμ'sは伝説と化し、μ's側からAqoursへの言及はなく、すると当然、リアルでμ'sとAqoursの交流があれば、そこに大きな齟齬を生んでしまうことになる。なるほど、箝口令が敷かれるのも納得である(本当に敷かれているのかは知らない)。
しかしこれが、一部のオタクに大きな歪みをもたらした。μ'sとAqoursの対立構造が出来上がってしまったのだ。μ's原理主義者なんて言葉すら生まれたほどである。今はインターネット上の他人の意見がドンドン目に入ってくる時代、避けようとしても、そういう空気を感じないほど、僕は鈍感ではない。
その空気の中、テレビアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」では出るわ出るわμ'sの名前が。この辺りはオタクとして、なかなか苦しいものだった。なぜって、”そういう気持ち”になるのが僕にも理解できたのが余計辛かった。Aqoursと共にμ'sから離れていかなければならないのかな、という感覚が、ぞわぞわと僕の胸に巣食った。大好きだったμ'sがファイナルライブを終え、パッとAqoursに切り替えられるかと言えばそうではなかった。
というかぶっちゃけると、Aqoursの1stライブを現地で見届けた今でも、僕自身、割り切れているようで割り切れていない。μ'sがあの時点でファイナルを迎えたのは僕はこれ以上ないほど正しいと思っているし、μ'sの復活を望んでるわけでもない。復活したら嬉しいけど、それはまた別の話だ。
ただ、Aqoursのことを応援したいと思っているのも事実だし、だからこそ今回のライブにも足を運んだ。Aqoursはμ'sの背中を見て前に進み、そして最後には自分たちの道を歩み始めた。それは分かってる。でも僕というオタクは面倒臭いから。うまい言い方が見つからないこの感覚。
そう簡単には移らんぞという妙な意地かもしれない、μ'sを忘れてしまうかもしれないという恐怖かもしれない、あるいは、後ろめたさもあったかもしれないし、そもそも色々なことが受け入れがたく、好きになる努力が辛くて億劫だったのかもしれない。少なくとも、僕のAqoursとの出会いは、運命と呼べるようなものではなかった。いくら僕がクソDDでも、やっぱり「うおうおー!Aqoursー!」と振り切れなかった。
そして、だからこそ、怖かった。Aqoursが1stライブで横浜アリーナを二日間埋めてしまうという事実が。BDの売り上げを考えれば、下手すれば東京ドームも埋まるのではないかという事実が。0からの出発どころか、もはや僕の感覚では、横アリの二日分のキャパ数34,000からの出発だった。その34,000人は、Aqoursに何を期待してライブに足を運ぶのだろう。いったい何人が、もうすでに割り切って足を運んでるのだろう。分からなかった。少しずつ大きくなっていくはずのAqoursは、すでに現実では大きな塊に囲われていて、その違和感が恐ろしかった。
試練だな、と思う。ちっぽけだけど大事な試練。Aqoursの頑張りに比べたら、ノミ以下の試練。すべて絶賛したら楽かもしれない、すべて否定したら楽かもしれない。単純に分けて考えることができたら、どれだけ楽か。これは、オタクとしての試練。誰も解決はしてくれない。キャストが語って寄り添ってくれるわけでもない。オタク同士でも話しにくい話題で、共感だって得ることが難しい。僕はそんな気持ちを抱えながら、Aqoursの1stライブに足を運んだ。
Aqours、どの衣装も良かったけど、最後のライブTシャツがやっぱり強すぎる。おっぱい!!!おっぱいが!!!おっぱいがああああああああああああああ!!!
— 音ノ木坂 現役のガチ兄さん (@otonokigachi) February 25, 2017
結果、初日を終えて出てきた感想が”おっぱい”である。本当に心から申し訳ないと思っているが、キャストのエゴサみたいなのは心臓に悪いから即刻法整備してやめさせるべきだと強く訴えつつ、目の奥におっぱいがあった。僕の目が、おっぱいを映した。むしろ、僕の目からおっぱいが生えていた。”ある”のだ。”おっぱい”が。”そこ”に。数々の素敵な衣装を披露したAqoursちゃんが、けれども最後に見せた、ライブTシャツでの”おっぱい”に僕はやられた。マジで何なんだろう、自分というオタクはクソだと本気で思ったし、何がオタクの試練だよ気持ち悪いんだよいっぺん死んでおけとキャストに言われたら死ぬしかないだろうしせめておっぱいで圧死させてくれと頼んでみるつもりだ。気持ち悪いオタクの法則「謎のこだわりがある」にある「年下の声優さんは絶対に推したくない」が、「若いおっぱいのハリはヤベェ」に書き換えられるさまを脳内で見届けた。
真面目な話に戻そう。一曲目の『青空Jumping Heart』、二曲目『恋になりたいAQUARIUM』は前者がフル初披露、後者は曲そのものが初披露という、センセーショナルな幕開けでライブが始まった。恋アクのへそ出し衣装がないことにちょっぴり残念がりつつも、Aqoursの歌と踊りのパワーを存分に見せつけられた。この子たち、本当にすごいなと。その後には自己紹介があり、初日は斉藤朱夏が恋アクでステージ上にできた”ヨーソロード”に触れ、「浦ラジ」を早速感じることができて満足な僕。二日目には、ライブが始まる前に小林愛香が涙目になっていたと高槻かなこからのチクリが入る。ちなみに鈴木愛奈も涙目だったそうだが、「それ、いつもだから」と小宮有紗。他人を売ったり、厳しいツッコミが入る彼女たちを見て、仲の良さや二日目の余裕を感じる。そんな自己紹介、高海千歌/伊波杏樹の「かんかん!みかん!」コールがとても楽しい。正直このコールが最初に出来たときは、「うーん」と思っていた部分もあったが、浦ラジで毎週洗脳されたおかげもあり、声に出すのがめちゃくちゃ楽しい。Aqoursのコールで一番楽しいまである。続く三曲目には初日は『Aqours☆HEROES』、二日目は『ハミングフレンド』。どちらもいい曲なんだなこれが。
その後はラブライブ!ではすっかりお馴染みのキャラの顔だけが動いて喋るアイコン劇が始まった。なんとこのアイコン劇、μ'sの頃から劇的に進化を遂げていた。というのも、喋りに合わせて顔が細部まで動く仕様に。ふと、これもしAqoursがファイナルやる頃には、全編ガッチガチのアニメーションになってるか、あるいは顔だけ「漫☆画太郎」になってる可能性も考慮しなければならないなと頭の片隅で思ったりした。
ところでこのアイコン劇、μ's時代には穂乃果が刺激が足りないと乗った観覧車を揺らしまくる行動に出るなど、なかなか狂気に満ちたテイストになっているのだが、Aqoursでもそれは変わらなかった。新横浜駅で降りる必要があるのに勝手に横浜駅で下車する高海千歌。「縦浜」とか意味不明なことを繰り返す高海千歌。八王子から新撰組の末裔が乗り込んでくるから横浜線は危険だと語り始める国木田花丸。小原鞠莉を「西洋にかぶれた日本人」呼ばわりする国木田花丸。横浜駅で和服に着替えようと脱ごうとする小原鞠莉。わりと本当にどうすればこんな頭のおかしい脚本が書けるのか(褒めてる)、特に国木田花丸は喋るたびに危険だった。
そこから四曲目『決めたよHand in Hand』、五曲目に『ダイスキだったらダイジョウブ!』という二年生曲が続く。『ダイスキだったらダイジョウブ!』に関しては斉藤朱夏がとにかく牙を剥いた。跳ねるわ飛ぶわ深く沈んでは跳ねるわ大の字になるわ、犬か?オタクたちの「しゅき…」って心から漏れる声、俺聞こえたからね。そんな俺はもう、マージで頭抱えてたから。「しゅき」とか言葉すら出てこないからね、あれ見てると。
初披露の衣装を見せながら、逢田梨香子と伊波杏樹が「何?何?回って?」とオタクを煽る煽る。なんだよおい、そういうことやるとなー、自分が可愛いとか思ってんだろ、とか言うやつ出てきたりするんだからなー、そういうのは謙虚に恥ずかしがりながらなー、回るもんなんだよなーと思う僕の口から出た言葉はあろうことか、「最高かよ」。
続く『夢で夜空を照らしたい』については、衣装が最高。アニメでこの衣装を見たときは「うわ!なにこれ!ダサッ!」と思ってしまったのだが、三次元で見るとやべえやべえ。ピンクの高槻かなこと青の降幡愛が特に見ててあびゃー!ってなりましたね。
再び始まるアイコン劇では、ライブ前に何を食うかの話でAqoursが言い争ってた(割愛)。
そして来ました!七曲目に参りますのは『元気全開DAY!DAY!DAY!』。個人的にこれが一番聴きたかったんですけど、まぁあれですよね、僕、去年の浦ラジの流行語のコーナー宛に、高槻かなこの「デイ!デイ!デイ!」を送ったレベルで、高槻かなこの「デイ!デイ!デイ!」が好きなんすけど、あ、CYaRon!に高槻かなこはいないんだけどね。んでこの曲は、馬鹿になれるんだよな。曲聴いて馬鹿になれるって楽しいじゃん?これがそうなんだよ。もう、めっちゃ楽しい!ちなみにこの曲の映像で、CYaRon!のメンバーそれぞれに集中線入ってたのがもうツボすぎて、なんかツイッターに流れて来そうな集中線コラみたいな感じでさらに馬鹿になったよね。
八曲目には『夜空はなんでも知ってるの』。はい、ずるいー!はい、だめー!ブッブーですわ!何がダメって、伊波杏樹ですよ。この曲の伊波杏樹最強だからね。歌ってる時の表情見てよほら、オタクはあれを見ろ。最強だから。そして、センターステージでめっちゃキレキレに踊る斉藤朱夏。なんなんですか。もうやめてくださいよ。これ以上好きにさせないでください。あの三回転見た?トリプルアクセルだよ。全盛期の浅田真央だよ。優勝だよ。
来ました。AZALEA。お聞き及びの方も多いでしょうが、衣装が素敵です。『トリコリコPLEASE!!』、『ときめき分類学』を披露したAZALEAは何と言ってもトリコリコステッキのくだり。「トリコリコステッキを振ると私たちの虜になってピンクになるんです」という説明を聞いてすぐオタクはピンクにする。「振ると」言うてるやろ!初日の「まだピンクにしちゃだめ!」という小宮有紗の口頭注意に思わず笑う。二日目は初日を踏まえてあらかじめピンクにするオタクが多数。諏訪ななかの「始まった時からピンクだった人が」という指摘は特に台本を感じさせないセリフで素晴らしかった。「まだピンクじゃないよ、勝手にピンクにしちゃだめ」と指摘する松浦果南/諏訪ななかのエモさである。AZALEAはローテーションなハイテンションって感じ。自分でも何言っとるかよう分からん。ところで国木田花丸/高槻かなこはAZALEAで下っ端らしく、トリコリコステッキをいそいそと回収していた。
出ました、Guilty Kiss。さっきから流れが一緒ですいません。
ギルキス半端ないって!もぉ~。あいつら半端ないって!めっちゃ盛り上がるもん!!そんなん分かり切ってるやん…。
『Strawberry Trapper』で圧巻のスタンドマイクパフォーマンス。僕ダンス全然分からないですけど、あれ練習相当キツいと思いました。だって普通のダンスの動きじゃないし。あの前蹴りとか、ようやるわ!本当にすごいよ、ギルキス!案の定、逢田梨香子曰く「練習でマイクに脛ぶつけてアザだらけ」。かっこいいパフォーマンスを見せた後にそうカミングアウトするのが彼女らしい。二日目はやはりどこか余裕が出たのか、お水を取りに行く流れが賑やかで微笑ましかった。『Guilty Night, Guilty Kiss!』でさらに場を盛り上げた後、そしてここから、アニメーション映像が流れる。
題して、「ラブライブ!サンシャイン!!総集編」!まるでニコニコ動画に上がっている神編集の総集編動画のようだった。次々にダイナミック加入していくAqoursのメンバー。なんだろう、感動したのと、けどなんか笑えた。
映像が終わり、『未熟DREAMER』。数えて十三曲目である。ステージ上から火花が出る演出。こわいこわいこわい!すごいけど、こわい!俺あんな火花出てる下で歌うのなんて無理無理無理!しかし横浜アリーナはあんな仕掛けもできるのか。
からの、『想いよひとつになれ』。Aqours屈指の名曲は、桜内梨子/逢田梨香子のピアノ演出によって神を超えた。初日、階段を登り、大きく息を吸い、胸の前で手を合わせ、自分を鼓舞し、ピアノに向かった彼女。全くの素人が三ヶ月間も練習をして、横浜アリーナでピアノを演奏するある意味の残忍さ。言葉のチョイスは正しくないかもしれないが、それでもそんな場に僕ならば絶対立てないし、あそこに立てた彼女の凄さを言葉で形容することは不可能だろう。
二日目。初日と違い、笑顔でピアノに向かった彼女。
なるほど、そうだったのか。なんという強さだろう。初日にこの曲を弾ききった彼女は、二日目、さらなる高みを目指していたのだ。ピアノの上手な梨子になんとか近づこうと、笑顔で挑んだのだ。
刹那、空気が歪む。彼女は曲の序盤のほうでミスをしてしまい、一瞬、手を引っ込めて、胸の前で組み、下唇を噛み、俯いた。曲は続く。もう一度、挑戦しようとしただろうか。でも、駄目で。すぐに駆け寄る伊波杏樹、諏訪ななか、鈴木愛奈。無音の中、後ろのアニメーションだけが不自然に動く。演出だろうか?というわずかな望みは、そこでついえた。あの時、たくさんのことが起きた。失敗だとか、美談にしてるとか、そういうのは正直どうでもよくて、ただただ僕はあの時、目の前に広がっていたあの光景を心に留めた。駆け寄ったメンバー、それまで以上に歌で支えようとした他のメンバー、見事に立て直した逢田梨香子がそこにいたという事実を、純粋に忘れたくないなと思った。
十五曲目には初日に『届かない星だとしても』、二日目に『待ってて愛のうた』の披露。二日目はそのアクシデントもあり、『想いよひとつになれ』から『待ってて愛のうた』は、普通に反則だった。
スクリーンには、再びアニメーションが流れ始める。Saint Snow の「ラブライブ!は遊びじゃない!」というセリフが流れ、なぜか我が国の国会議員が頭に浮かび、彼らが脳内で「そうだ!」、「そうだ!」と野次を飛ばし、一人で勝手に面白くなった。
そして始まる、テレビアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」13話の完全再現。『MIRAI TICKET』へと繋がる、あのミュージカルが。
テレビアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」について、ここで少し述べておきたい。僕は未だに、テレビアニメではAqoursそのものの物語をもっと見たかったと思っている(おそらくその願いはほぼ間違いなく二期で叶うことになるが)。Aqoursは本編を通してμ'sの足跡を追いかけ、最後に彼女たちは彼女たちの行くべき道を見つけ出した。
ところが、この1stライブではかなり様相が異なった。このライブは、初めから最後までずっとAqoursがAqoursとして輝くものとなっていたのだ。途中のアニメーション映像にμ'sが映るたびに、会場では大きな歓声が上がった。ライブ終了後、その歓声についてどうかと思うという意見もかなりの数散見された。僕はどちらの気持ちもよくわかった。だってアニメ本編では、μ'sが出るたびに盛り上がってたじゃないか。そりゃライブでも映れば盛り上がるでしょうよ!一方で、このライブはアニメ本編よりも遥かにAqours自身の物語だった。だからこそ、μ'sへの歓声は違うと感じる人が出てくるのだ。
何度も言うが、今回のライブは最初から最後まで、丸っとAqoursだった。アニメ放送時に比べて、μ'sを感じることはほとんどなかった。ひたむきに頑張るAqoursが魅せたミュージカルの再現は、アニメを超えたと言っても過言ではない。なぜライブでミュージカルが盛り上がったのかは、これに尽きると僕は思う。
もちろん、Aqoursキャスト陣の再現クオリティも忘れてはならない。特に伊波杏樹はすごかった。舞台役者だった。一瞬ですべてを惹き付けた。
『MIRAI TICKET』、『君のこころは輝いてるかい?』で、Aqoursへの期待は無限大に広がった。この子たちがこれから魅せてくれるであろう景色を見たいと、僕は純粋にそう思った。
ライブ中Aqoursちゃん「この衣装可愛いでしょー!」
おまえら「かわいいー!!」
ぼく「確かに最高だ、しかしおっぱいがよく見えん」アンコールAqoursちゃん、ライブTシャツに触れず
ぼく「おま!これ!シャツに触れて!!!おっぱい触れて!!!おっぱい!!!」
— 音ノ木坂 現役のガチ兄さん (@otonokigachi) February 25, 2017
Step! A to E
ムネ語るよりムネ見よう
Pops heartで揺れるんだもん!— 音ノ木坂 現役のガチ兄さん (@otonokigachi) February 25, 2017
ご覧の通り、アンコールの三曲、『Pops heartで踊るんだもん!』、『ユメ語るよりユメ歌おう』、『Step! ZERO to ONE』はおっぱいでした。
ここまで読んでくださった方に申し訳なさすぎて涙が出てくるのですが、それでもおっぱいでした。ありがとう、おっぱい(感想書くの疲れたっていうのもある)!
ここからは、最後の挨拶について。
ラブライブ!のブランドを背負ったAqoursの注目度は、最初から”0”どころか1stで横アリを埋めるもので、アニメと現実のギャップにモヤモヤしてたんだけど、キングの「体力なくて苦しんだ最初の合宿が私にとっての”0”」って話を聞いて、彼女達は確かに0から1へと踏み出したんだなって。
— 音ノ木坂 現役のガチ兄さん (@otonokigachi) February 25, 2017
初日の高槻かなこのこの挨拶は、まさに今日のライブがAqoursのライブであり、そして真にこれは、0から1への物語なんだと感じさせてくれるものだった。今見えてる、これが、Aqoursなんだ。当たり前のことだけど、僕はどこか余裕がなくて、それにずっと気づけていなかった。キング、本当にありがとう。
そして、二日目の最後の挨拶を聞いて。
あいきゃん。「泣くつもりはなかった」のに、泣いちゃったあいきゃん。ヨハネをこの世界に降臨させることができるのは、間違いなく彼女しかいない。かっこよかったし、可愛かったし、気付いたら僕、白をけっこう振ってました。推し増しの忍び寄る音が聞こえる。
あいにゃ。
「私も泣くつもりはないんですけど…」、泣き虫あいにゃが我慢して、震える声を絞り出して、でも泣いちゃって、それでも自分の気持ちをたくさん精一杯伝えてくれたあいにゃ。彼女が横浜アリーナに立ててよかった。ありがとう。
ふりりん。
頑張った!職人、頑張った!なんかもう分からんけど、よく泣くの我慢したねって褒めてあげたい。「ルビィとして立ててるかな?」、間違いなく、黒澤ルビィがそこにいたよ。そう言った彼女が最後に発した「愛してます!」という彼女自身の確かな言葉に、不覚にも感動。いやー、俺、彼女に愛されちゃったよ、悪いなお前ら!
ありしゃ。
「私が一番楽しかった」と言いのける小宮有紗、さすがである。肩に力が入ってない感じが本当に好きです。どれだけ自信を持ってパフォーマンスしたら、あれだけあのステージを楽しめるんだろうって。その裏には、確かな練習量を感じました。あっぱれ。
キング。
ずるいなぁ。初日に引き続き、コメントがずるい。「昨日は自分のことを喋って誰よりも早く泣いちゃって…」。「でも今日も、自分のこと喋っちゃうんですけど」。「Aqoursで身長高くてそれがコンプレックスで。まるちゃんは一番低いのに。でも(花丸に)近づきたくて」。そんな彼女は、200%花丸ちゃんでした。
すわわ。
「一日目の始まる前に、あいきゃんと泣いて、これで泣くのおしまいにしようって」。「けど、リハでは聞こえなかったMIRAI TICKETの10の声があって、嬉しくて泣きそうになった」。ダウナー系である彼女がライブ中にずっと見せていた飛び切りの笑顔にやられました。周りに内緒で目の色を果南の色にしたり、この子もずるいわぁ。
りきゃこ。
「カッコ悪いところ見せてごめんなさい。私たちが皆を元気にしたり勇気を与える立場にいなきゃいけないのに、皆さんに背中を押してもらいました」。りきゃこ、残念だったな!君がすぐに立ち直った様子を見て、どんだけ勇気もらったか分からねーぜ!失敗した後の振る舞いが、本当にすごかったです。プロだなぁ。
朱夏。
「ほい!」
じゃ、ねーーーよ!
「私もたくさん汗かいたー!」
じゃ、ねーーーよ!
「今日と昨日、笑いすぎて顎が外れそうになった」
じゃ、ねーーーよ!
「感情がぐっちゃぐちゃで、何言うか忘れちゃった!」
それはこっちのセリフじゃ!!!
もうさ、どんだけ人をもてあそべば気が済むんだ!逆に怒りですよ。可愛すぎて怒りですよ。なんなんですかあれは。本当に。これ以上は僕も言えないですけど、とにかく、なんなんですか!!!!!あなたは!!!!!
杏ちゃん。
「楽しかった?」、「そのようだね。声がすごい!」、「一人も欠けないでほしい。」、「そりゃ、千歌ちゃんも喜ぶわ!」
なんだろうね、この子の挨拶聞いて、笑っちゃったよ。すごいいい意味で、乾いた笑いが出たよ。ああ、もうお手上げだって感じで。Aqoursを応援しようって。この子がリーダーで本当によかった。
やっと、Aqoursをちゃんと見ることができた気がします。
最初のほうに書いた通り、僕は面倒臭いオタクなので、まだまだ色々思ってることはあります。
けれど、このライブに足を運ぶ、ただもうそれだけで、この子たちを応援する理由になりました。
やっぱり頑張ってる女の子、好きなんだよなぁ、俺。
1.青空Jumping Heart/Aqours
2.恋になりたいAQUARIUM/Aqours
3.Aqours☆HEROES/Aqours(一日目)、ハミングフレンド/Aqours(二日目)
4.決めたよHand in Hand/高海千歌、桜内梨子、渡辺曜
5.ダイスキだったらダイジョウブ!/高海千歌、桜内梨子、渡辺曜
6.夢で夜空を照らしたい/高海千歌、桜内梨子、渡辺曜、津島善子、国木田花丸、黒澤ルビィ
7.元気全開DAY! DAY! DAY!/CYaRon!
8.夜空はなんでも知ってるの?/CYaRon!
9.トリコリコPLEASE!!/AZALEA
10.ときめき分類学/AZALEA
11.Strawberry Trapper/Guilty Kiss
12.Guilty Night, Guilty Kiss!/Guilty Kiss
13.未熟DREAMER/Aqours
14.想いよひとつになれ/Aqours
15.届かない星だとしても/Aqours(一日目)、待ってて愛のうた/Aqours(二日目)
16.MIRAI TICKET/Aqours
17.君のこころは輝いてるかい?/Aqours
―アンコール―
EN1.Pops heartで踊るんだもん!/Aqours
EN2.ユメ語るよりユメ歌おう/Aqours
EN3.Step! ZERO to ONE/Aqours